今回パンフの表紙絵 |
万葉仮名筆の表 |
平仮名交じりの 和訳文字筆(裏面) |
見渡せば春日の野辺に 霞み立ち咲きにほへるは 櫻花かも (万葉集巻十 作者不詳) 県庁東側歩道側に建つ |
2回目(平24年9月)見学時の パンフ表紙 |
覆い屋で囲われた 正倉院全景 |
校倉造りの 土台部分 |
二階の南倉、中倉、 北倉の並びを見渡す |
4回目(平25年8月)見学時の パンフ表紙 |
葺き替えられた 大屋根全景(一部のみ) |
大棟棟積(仕組み模型) |
正倉工事について 正倉の屋根葺き替えが平成25年11月に無事終了しました。今回,大正2年に実施された解体修理から約100年を経過し,傷みが徐々に進行して雨漏りが懸念される状態となったことから,平成23年度より屋根の葺き替えを主とする整備工事を行ってきました。 この工事は,100年後に行われるであろう大規模修理に向けて,正倉という建物を保存継承していくことが目的の工事でもあり,一定の成果が得られたものと確信しています。また,限定的ではありましたが,工事中の正倉を間近でご覧いただけたことも大きな成果だと思っております。 今後は,4月から素屋根の解体を行い,10月に本工事の終了を迎えます (今回パンフより) |
瓦 正倉の屋根は、35432枚もの瓦で葺かれていました。特筆すべきは奈良時代の瓦が平瓦で738枚、丸瓦で105本残っていたことです。残念ながら奈良時代の軒平瓦及び軒丸瓦はありませんでした。その他、平安時代、鎌倉時代、室町時代、江戸時代(慶長、元禄、天保)、明治時代そして大正時代の瓦が確認出来ました。 屋根から降ろした瓦は,再び使川する二とが可能かどうか,一枚ずつ慎重に目視並びに打音検査を行い確認しました。古い瓦を可能な限り再使用したいという思いと,今後100年は雨漏りを生じさせないという思いからです。その結果再び屋根に戻すことができた奈良時代の平瓦は259枚、,丸瓦は20本でした。また,修理後の瓦総数,34,621枚の内,8,426枚の古い瓦が再用できました。 今回再用した奈良時代の瓦は南面に使用しました。南面が最も環境がよいためです。また残りの古瓦についても南面あるいは東面中央部分に使用し,西面並びに北面は新規補足瓦を使用しました。さらに葺き方も古瓦で葺いた南面と東面(軒先を除く)は、土葺きにし、新規補足瓦で葺いた西面と北面は空葺きにしています。 |
今回パンフに掲載されている葺き替えの進捗状況(左上から横へ、以下中段、下段とも。 平24年4月から右下段が25年11月時点まで) 左の説明文とも今回パンフより転載 |
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構造 修理前の正倉は軒の垂れ下がりが懸念されていましたので、丸桁が現状以上に垂れ下がらないように、小屋組を鋼材で補強し(下図、緑色部分)、また、支点となる敷桁部を木材で補強しました(下図、黄色部分)。 これらにより、これ以上垂れ下がりが進まないよう対策が講じられ、修理後の計測結果からも補強の効果が確認出来ました。(左図とこの説明もパンフより) |
見学後二月堂から若草山麓を回って万葉荘へ向かう 二月堂お水取りの 松明準備の竹材 |
山焼き後の 若草山全景 |
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春日神社回廊部分 |
若宮大楠(県下で1,2を争う) |
万葉荘近くで見た 角きりを逃れた鹿? |
なら留理絵の 興福寺近くの明かり (遠景の為ボンヤリ?) |
過去の見学会HP 第二回見学会 平24.9.21 |
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第四回見学会 平25.8.30 |